寺西和史判事は,平成10年に戒告処分となりましたが,
その最高裁決定では,15人中5人の裁判官が反対意見を述べていたものです。
そして,現在も,この決定が相当であったのか議論が続いており,
憲法判例百選には毎回この事件が掲載されているため,
法学部の学生は,最高裁長官の名前は知らなくとも,
寺西和史判事の名前は知っているという,
日本で最も有名な裁判官の方です(^_^)
戒告処分を受けても,心が折れることなく,
その後,20年近く,裁判官を続けていらっしゃいます。
寺西判事は,このように書かれていました。
「今回の裁判は,最高裁の裁判官らの見識が問われる裁判,最高裁の裁判官が裁かれる裁判ではないかと思います。」