江川紹子さんも、最高裁判事の「王様化」に懸念を示す

「最近読んだ本の中に、以下のような一文があった。

<裁判の国民に対する信頼は、裁判の結論それ自体ではなく、その理由によってこそ支えられているのであり、理由の誠実な明記は民主主義国家において説明責任を果たすべき裁判所の義務であると言える>(岡口基一最高裁に告ぐ』より)

 これは、東京高裁判事の岡口氏が、自身が担当していない裁判の判決についての報道を紹介したツイッター上のコメントが、裁判当事者を「傷つけた」として、最高裁が分限裁判を開いた際に提出された、木下昌彦・神戸大学准教授(憲法)の意見書の一部だ。意見書原文に当たってみると、国民の関心が高く、波及効果が大きい事件については、とりわけ結論だけを告げるのではなく、判断の理由を国民が分かるようにきちんと説明すべきだ、と木下准教授は書いていた。その通りだと思う。」

 

「もはや最高裁は、不当な権力行使から人々を守る「人権の砦」ではなく、自らの権威と制度護持のために「人権救済を阻む砦」と化しているのではないか。」

 

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