役割を果たせていない「弁護士出身最高裁判事」

元プロボクサーが、42年も刑務所に収監されたが、実は無罪の可能性が高いという、とんでもない事件 それが「袴田事件

真実を明らかにするため、
早く、再審を開始したいところです。

その袴田事件について再審開始するかどうかを決める最高裁決定が出ました。

第3小法廷の5人の最高裁判事のうち、
再審開始の意見を述べたのは、学者出身判事と、行政官出身判事
東京高裁に事件を差し戻すとの意見を述べたのは、裁判官出身判事2名

こういう場合に、真っ先に再審開始の意見を述べることを期待される弁護士出身判事(宮崎裕子判事)は、差戻しの意見に与し、これにより、再審開始にはなりませんでした。

袴田さんは、またもや「たらい回し」状態となりました。
これから、事件が差し戻された東京高裁で審理がされ、
結論が出ても、さらに、それから、またぞろ最高裁に行きます。

はたして、袴田さんの生存中に結論が出るのでしょうか。


今回の決定は、
弁護士出身の判事がその期待された役割を果たしていないことを
強く印象付けました。

安倍政権下で、ビジネス法務系ばかり、一弁(第一東京弁護士会)ばかり、最高裁判事に選ばれているということは、「最高裁に告ぐ」でも書いたところです。