裁判官の市民的自由の重要性

「かれ〔=裁判官〕が人間として十全の市民的自由を保障されないでいて、一般国民の市民的自由をまもることができるはずがない。かれは、自ら自由でないとき、議会制民主主義における市民的自由のもつ基本的重要性を認識することすらできないであろう。」(高柳信一「司法権の独立と裁判官の市民的自由」池田政章・守屋克彦編『裁判官の身分保障』(勁草書、1972年)76頁)